新しい掘削方法による急速削孔機

　これまでの削孔技術は基本的に以下の２つの方法が利用されてきました。

回転と荷重を与える（ボーリングマシンなど)
回転と打撃を与える（ロータリーパーカッションドリルなど)

　しかしながら、回転と荷重を与える方法は音は静かであるが削孔速度は遅い。回転と打撃を与える方法は、削孔速度は速いものの激しい打撃音をだし建設作業現場の騒音公害の一因となっていました。

　ワイビーエムは、両者の長所の部分を併せ持つ従来とは全く異なる、「回転と振動を与える」方法による急速削孔技術の開発に成功しました。
　この方法の一つ目の特徴として、ロータリーパーカッションドリル(90dB(A)以上の騒音を発生する）と比べると15dB(A)?20dB(A)も騒音が低くなっています。具体的には機械から７メートル離れた地点で従来のロータリーパーカッションドリルが「電車が通るときのガードの下」（注）程度であったのがこの新技術を用いることにより「電車の車内音」（注）程度の音量になり著しく静かになっています。
　もうひとつの特徴として、この低騒音を実現しながら掘削能力はロータリーパーカッションと同等ないしはそれ以上（土質条件による)のパフォーマンスを示します。

　当社では、この技術を利用しバイブロドリル ECO-13V、環境調査井急速削孔機　ECO-1Vを製品化しています。なおこのバイブロドリル ECO-13Vの現場レポートを当ホームページに記載していますのでこちらもあわせてご覧ください。


※土質：硬質砂岩地質 ※圧縮強度：8.03ｋN/ｃｍ²｛819ｋｇｆ/ｃｍ²｝ ※垂直削孔の場合 ●ECO-13V　　●ロータリーパーカッションドリル

（注）財団法人九州環境管理協会様公開情報より