超小型土壌浄化装置「Mighty−Eco」を開発
容量1/20、低価格を実現
 
三菱マテリアル資源開発株式会社(以下mrc、本社:東京中央区、社長 佐藤憲隆)、株式会社ワイビーエム(以下YBM、本社:佐賀県唐津市、社長 吉田力雄)は、かねてより共同で開発してきた「噴流式VOC(Volatile Organic Compounds)除去装置“Mighty-Eco(マイティ エコ)”」の開発に成功、9月4日より販売を開始致しました。
Mighty-Eco”は、直方体噴流ボックス内で発生する強力な攪拌力を用いて、理想的な気水混和状況を創り出すことにより、地下水中のVOCを効率的に空気中に移行させるという装置です。噴流ボックスから排水される気水混和水は、気水分離函により、VOCを含む空気と、VOCが大幅に低減した処理水とに分離されます。
この方式を採用したことによって中核設備の容積が従来法との比較例で約1/20と、画期的にコンパクト化されると同時に価格も約40%割安と大幅な低価格を実現しました。
また噴流ボックスと気水分離函を1セットとし、処理水量や水質、許容スペースに応じた適切な段数を組み合わせることにより、効果的な浄化処理が可能となり、加えて、構造を限りなくシンプルにしたことにより従来品では非常に面倒であったメンテナンス作業が大幅に軽減されます。

「簡便、廉価、コンパクト」な土壌浄化装置が開発されたことは、手軽に浄化対策を行うことを可能にし、近年、工業用地の「転用」や「流動化」の流れの中でようやく表面化してきた「ストック汚染」に対する強力なソリューションの出現といえます。
Mighty-Eco”は、地球と環境のコンサルタントであるmrcが長年蓄積してきた土壌・地下水汚染対策実績のノウハウと、低騒音型土壌調査機を始めとした環境機器メーカーであるYBMが既に多数の特許を取得している噴流・攪拌技術との融合という、最適な組み合わせによって実現された結果です。

なお、環境省の平成13年度「地下水汚染浄化汎用装置開発普及調査」において、 “Mighty-Eco”の実証実験が近日中に開始される予定です。
 
Mighty-Eco”の特徴

 
● 処理量100t/日:販売価格680万円という低価格
● 高さ1700mm、幅2000mm、奥行き1550mmの超コンパクトサイズ
● 軽量化、多段式により設置が容易で機動性・フレキシビリティーに富む
● 低層、シンプル構造によるメンテナンスの省略化
● ユーザー使用後の責任引き取り、リサイクル体制を完備
 
Mighty-Eco
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