弾性波伝送方式 位置計測システムとは?
- 弾性波による位置データの伝送方式
- ボーリングロッドを通して地上へ伝送する新方式の位置計測システム
掘削ビット内部に設置したセンサーにより掘削ビットの位置情報を計測し、データを弾性波信号に変換、ボーリングロッドを通して地上まで伝送することにより掘削ビットの位置や角度を計測するシステムです。掘削深度に関係なく建物や河川どの障害があるところでも掘削ビットの位置計測が可能です。
従来の非開削工法での掘削ビット位置を計測する方法としては、地中の掘削ビットから発信された電磁波を地上の受信機で受信したデータを基に掘削ビット位置を求める方法が一般的です。
この方法では地上に建物や障害物があると受信機を地上に設置できないため、ビットの位置を計測することができないという問題がありました。
位置計測システムは、地表に障害物があり、従来の電磁波による掘削位置検出が困難な場合や深度が深い水平掘削の場合にも利用可能です。
また、ジャイロでは計測が難しい方向修正のための回転角も、掘削ビット先端のセンサーで直接計測するので、掘削時に想定されるボーリングロッドのねじれの影響を受けずに計測することが可能です。